「お墓を建てる場所ってどうやって決めたらいいんだろう・・・」
「お墓を持つと毎年いくらくらい費用がかかるの?」
「民営・公営・寺院墓地の違いについて知りたい!」
こんにちは、愛知西部のお墓の専門店「あま石材」ホームページ担当の横井 郷です。
今回ご紹介するのは、
ズバリ、「お墓を建てる場所」についてです。
お墓を建てるには、まずお墓を建てる場所を確保しなくてはいけません。
今回の記事では、「お墓を建てる場所の違い」や、「お墓を建てる場所の費用」・「霊園・墓地を選ぶポイント」をご紹介します。
お墓を建てるとき、一番気になるのは費用についてですよね。
お墓を建てるときにかかる費用は、
「墓石本体の価格」+「お墓を建てる場所の費用」
で決まります。
墓石本体については、コチラの記事で詳しく解説しておりますので、あわせてお読みください。
お墓を建てる場所は、今後のお参りのしやすさや毎年の費用など、お墓を大切にする上で重要なことです。
せっかく建てるからには、失敗したくないですよね?
この記事を読めば、後悔せずに墓地を選ぶことができますよ!
それでは、まずはお墓を建てる場所の違いから解説していきます。
もくじ
お墓を建てる場所の違いは、どこがその霊園・墓地を運営しているかで決まる
お墓を建てる場所は、霊園や墓地といった、お墓を建てる専用の場所でないと建てることができません。そのため、新しく建てるときは、霊園や墓地などを契約する必要があります。
実は、新しくお墓を建てるときには、「定められた場所にしかお墓を建てることができない」と法律で定められています。
“第4条 埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない。”
墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)
※ここでいう「墓地」とは、法律に基づいてお墓を建てるために整備された区域のことをいい、霊園、墓地などすべてを含みます。
そのため、「お墓を家の敷地内などに建てたい!」といっても、お墓を建てて、そこに遺骨を納めることはできません。
霊園や墓地の中に、ご自身のお墓を建てる墓所を契約し、そこにお墓を建てる必要があります。
お墓を建てる場所には、大きく分けて、
「民営霊園」「公営霊園」「寺院内墓地」
の3種類があります。
それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。
民営霊園とは?
民営霊園とは、お寺などの宗教法人が経営の主体となり、民間の業者が管理している霊園のことです。(宗教法人が直接管理している霊園もあります。)
実は、霊園を作ることが法的に許されているのは、宗教法人か地方自治体だけなんです。
そのため、宗教法人が経営の主体となり、石材店などの民間の業者が管理をしています。
あま石材が管理している霊園はすべて民営霊園です。
お寺が経営している霊園だから、その宗旨・宗派しかダメなの?とも思われがちですが、民営霊園では宗旨・宗派は問わないことがほとんどです。また、お檀家さんにならないといけないといった制約もありません。
そのため、どんな方でも安心してお墓を建てることができます。
民営霊園の注意点は、民営霊園でお墓を建てる場合、その霊園でお墓を建てる石材店が指定されている場合があることです。
これは、霊園を作るときに石材店が出資して霊園を作っているため、規約で指定された石材店以外は建てることができないとなっているためです。
民営霊園でお墓を建てるときは、石材店にしっかり相談してみることが大切なんですね。
自由度が高く、きれいに管理された霊園がいいという方にオススメです!
メリット
・宗旨・宗派の制限がない
・墓地の環境が整備されており、きれいな霊園が多い
・建てる人に合わせて様々なスタイルのお墓を建てられる
デメリット
・石材店が指定されている場合がある
・公営霊園に比べて費用が高め
公営霊園とは?
公営霊園とは、地方自治体(市町村など)が管理している霊園のことです。
市民へのサービスとして作られた霊園のため費用が比較的安く、大規模な霊園が多いです。また、民営霊園と同様、宗旨・宗派の制限がありません。
また、霊園を経営しているのが地方自治体のため、霊園の倒産や廃寺といったリスクが低く、安心してお墓を建てることができます。
公営霊園に申し込むときは、地方自治体の窓口に申し込む必要があります。
注意点は、申し込みがすべて役所の窓口であるため、手続きが煩雑です。
また、基本的にその霊園がある市町村の住民しか申し込むことができません。
さらに、人気の霊園は倍率が高く、抽選になっている場合があります。中には何年も抽選に当たるのを待たないと申し込みができない場合もあります。
公営という安心感と、費用の安さを重視する方にオススメです!
メリット
・霊園が無くなるリスクが少ない
・費用が比較的安い
・住民であればだれでも宗旨・宗派を問わず利用できる
デメリット
・手続きが煩雑
・人気が高い霊園だと抽選になる
・お墓に関するルールが多く、高さやデザインなどに制限がある場合が多い
・住民でないと利用できない
寺院内墓地とは?
寺院墓地とは、お寺の境内にある墓地のことです。
主にそのお寺のお檀家さんのために作られた墓地です。
お寺の境内の中にあり、毎日お寺でお坊さんが供養してくれる場所にお墓を建てることができます。
また、法事をお寺で済ませたあとにすぐお墓参りに行くことができます。
注意点は、寺院墓地にお墓を建てるということは、今後お檀家さんとしてそのお寺を支えていく必要があることです。
つまり、お寺へのお布施や永代使用料といった経済的な負担も必要になります。また、お墓を撤去し、お檀家さんを辞めるときに離壇料などでトラブルになることもあります。
1年でいくらかかるのかはそれぞれですので、事前にお寺に相談するとよいでしょう。
お檀家さんになるということは、ご自身がそのお寺を支えていくという心構えが必要です。
お寺にある墓地なので、宗旨・宗派はお寺に合わせなければなりません。
また、お墓の大きさや形などに制限がある場合があります。
中には、宗派を問わず、お檀家さんにならなくてもお墓を建てることができるお寺もあります。当社でもご紹介できますので、検討中の方はぜひご相談ください!
信頼できるお坊さんの元でしっかりと供養していただき、納得のいくお寺のお檀家さんになってお寺を支え、法事に関して手厚いサポートを受けたい方にオススメです!
メリット
・お寺の境内にあり、お坊さんがしっかりと供養してくれる
・法事の時も速やかにお墓参りに移ることができる
・仏事で困ったことがあればすぐ相談できる
デメリット
・お寺を支えるために、檀家料など費用が掛かる
・石材店が指定されている場合がある
・宗旨・宗派が定められている
民営霊園・公営霊園・寺院墓地の3種類のお墓を建てる場所について解説しました。
それぞれ違った特徴があるので、お墓を建てるときはしっかりと考えて選ぶことが大切です。
それでは次に、霊園や墓地の費用について解説します。
霊園・墓地の費用は「永代使用料」と「管理費」の2種類がある
霊園や墓地の費用には、お墓を建てるときに支払う「永代使用料」と、毎年支払う「管理費」があります。
その2つはどのように違うのでしょうか?詳しくみていきましょう。
永代使用料とは、墓所を使う権利にかかる費用
「永代使用料」とは、お墓を建てる墓所を永代にわたり使用する権利に対して支払う費用のことです。
つまり、お墓を建てる場所を確保するためにかかる費用ということですね。
霊園や墓地を使用する契約を結ぶと、その墓所の使用権を得ることができます。使用権を得ることで、そこにお墓を建てることができます!永代使用料の注意点は、墓所の使用権を契約しても、墓所の土地を購入するわけではないので、取得した墓所の権利を転売することはできません。
また、墓所を返還しても永代使用料は返還されないことに注意する必要があります。
管理費とは、お墓を持つとかかる固定費用
管理費とは、墓所を契約すると毎年かかる費用です。
1年分を定められたタイミングで納める必要があります。数年分を前納することができる場合もあります。
この管理費は、霊園・墓地の維持のために使われています。敷地内の清掃や管理のためにかかる費用です。
管理費を滞納してしまうと、霊園の使用許可が取り消されてしまい、最悪お墓を撤去しないといけないことになってしまいますので、支払いは確実に済ませましょう。
永代使用料・管理費の目安
永代使用料・管理費は、霊園・墓地によって異なります。また、都市部と郊外では大きく価格が異なることもポイントです。
永代使用料の全国的な平均価格は60万円~80万円程度、都心の霊園だと100万円を超えることもあります。
管理費の全国的な目安は、公営で数千円ほど、民営で数千円~3万円程度です。
お墓を建てることを検討するときは、希望する霊園・墓地の永代使用料と管理料がいくらなのかを調べておくといいでしょう。
一例に、あま石材が管理している民営霊園「満成寺浄苑」と、祖父江展示場からほど近い、稲沢市の公営霊園「祖父江霊園」の価格をご紹介します。
民営霊園(あま石材管理)
満成寺浄苑(愛知県愛西市)
面積 | 永代使用料 | 年間管理料 |
1.00㎡ | 380,000円 | 6,000円 |
1.50㎡ | 570,000円 | 8,000円 |
2.00㎡ | 760,000円 | 10,000円 |
3.00㎡ | 1,140,000円 | 15,000円 |
4.00㎡ | 1,520,000円 | 20,000円 |
5.00㎡ | 1,900,000円 | 25,000円 |
公営霊園
祖父江霊園(愛知県稲沢市)
面積 | 永代使用料 | 年間管理料 |
2.00㎡ | 150,000円 | 2,000円 |
3.00㎡ | 225,000円 | 3,000円 |
4.00㎡ | 300,000円 | 4,000円 |
http://www.city.inazawa.aichi.jp/shisetsuannai/kurashi/bochi/1001851.html
より引用
ご自身に合った霊園・墓地を選ぶポイント
ここまで、民営霊園・公営霊園・寺院墓地の違いと、霊園・墓地にかかる費用について解説しました。
それでは、霊園や墓地はどのように選んだらよいのでしょうか?
失敗せずにお墓を建てるために、霊園・墓地の選ぶポイントを解説します!
選ぶポイントは価格・アクセス・環境!
霊園・墓地を選ぶときに重視すべきポイントはいくつかありますが、最も大切なのは「価格・アクセス・環境」です。
まずは価格からみていきましょう。
価格は先ほどご紹介したように、民営と公営で大きく異なります。また、地域によっても価格は大きく異なります。
お墓の価格と合わせて、ご自身の予算から考えるとよいでしょう。
また、ご自身の予算を石材店に伝えて探してもらうこともできるので、相談や見積もりを取ると安心ですね。
次にアクセスについてです。
お墓は一回建てて終わりではありません。今後、お参りをして手を合わせていかなければいけない場所です。
価格を重視しすぎるあまり、遠くにお墓を建ててしまい、お墓参りに行きにくくなってしまった・・・となってしまっては元も子もありません。
法事やお墓参りのしやすさから考えることも重要です。
最後に、環境についてです。
霊園や墓地の雰囲気や管理体制、設備が充実しているかなど、今後使っていくことができるかどうか長い目で見て検討するとよいでしょう。
実際に霊園や墓地に足を運び、下見をすると安心です。
また、霊園の見学会などに参加することもいいですね。
霊園・墓地選びの時は、石材店に相談を
霊園・墓地を選ぶときは、建てる墓石のことと一緒に考える必要があります。
そのため、霊園・墓地探しは石材店へでご相談されることをオススメします!
あま石材では自社が管理している、お参りしやすい霊園をはじめ、公営霊園や寺院内墓地など、様々なスタイルの霊園・墓地をご案内しております。
お墓を新しく建てたい!とお考えの方は、ぜひご相談・お見積りを取り、具体的に予算などを検討するとよいですね。
終わりに
今回の記事では、お墓の立つ場所である霊園・墓地についてご紹介しました。
お墓を建てる場所には、どんなところが運営しているかで違いがあります。
大きく分けて、お寺が経営し、民間企業が管理している「民営霊園」、市町村など地方自治体が運営している「公営霊園」、お寺の境内の中にある「寺院内墓地」の3種類があるんですね。
どの霊園・墓地にするか決めるときは、3種類の霊園・墓地の違いを知り、「価格・アクセス・環境」から自分に合った霊園を選ぶとよいでしょう。
あま石材でもお客様に合わせた様々な霊園・墓地をご紹介できますので、お墓を建てることをご検討中の方は、ぜひお問い合わせください。
《執筆:横井 郷》
愛知県稲沢市出身、高野山高校宗教科・大正大学仏教学部卒。あま石材HP担当。
仏教を学んだ石屋さんとして、「お墓文化を日本に残す」ことを目標に実家のあま石材で活動している。
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